まずはじめに、息を吸う

すべてを諦めるところから始める。すべてを求めないことからはじめる。全てに嫌われていると思うところから、始める。全てに拒否されていると考える。なにも理解できないと知る。すべての失望と絶望と、諦観の中から始まる。なにも持たない、なにも与えられない、なにも得ない、なにもできない、何もない、すべて何一つとして持たない自分には意味がない。それを知り、ではなにをするかという時に、道はひとつしかない。


まずはじめに、息を吸う。

(2007.11.28)
(2012.6 加筆修正)